2009年9月28日月曜日

科学が哲学(仮):脳の中の心  (哲学する科学) 第4号)

(前回からのつづき)
脳が無数のプログラムによって動いているなら、心はどこに存在するのでしょうか。

脳科学者の松本元さんによると、心は以下の5つの要素から成り立っているそうです。

「知(知覚)」「情(感情・情動)」「意(意思)」「記憶」「意識」

4つ目までは脳の大きな機能とも言えるもので、脳のどの辺りが関わっているかも解明されてきていますが、5つ目の「意識」というのがくせものです。

こと「意識」にかんしては、脳のどの部位の働きかわかっていません。そればかりか、そもそも何のためにあるのかも定かではないのです。

一般には「脳の各機能を統合するためにある」と説明されているようですが、証明はされていません。
しかしながら、私たちが「私は私だ!」と考える時、働いているのは他でもないこの「意識」なのです。


つまり、「私の心は死んだらどうなるんだろう」と気を揉んでいるのは、脳の中の「意識」の部分ということですね。

では、「意識」は人が死ぬとどうなってしまうのでしょうか?

その前に、「私は私だ」と私たちに思わせている「意識」とは、一体なんなのでしょうか?

(またまたつづく)

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