2009年9月28日月曜日

科学が哲学(仮):意識とは何か (哲学する科学 第5号)

前回までで、「私は死んだらどうなるのだろう?」という問いは、「(私を私として私たちに感じさせている)意識とは何者?」というところまででした。

意識がなければ、「私は○○したら××かい?」とか考えることもないわけですから、そこを避けては答えにたどり着けません。

さて、意識とは何でしょう??



これには諸説ありますが、残念ながらまだ確定的な答えはでていないようです。
意識の謎は、21世紀の人類にとっての大きなテーマとも言えるでしょう。

そして、「意識とは何か」という問いは、哲学が追い求めている「私は一体何者なのか」という問いにも限りなく近いものです。
多くの科学者や哲学者が様々な説明を試みているようですが、ここではまず、前述した前野教授の説をご紹介します。

××××××××
意識(「私」)とは、脳の活動を要約し、エピソードとして記憶するためだけにある。
××××××××

へーっ(笑)。

しかし、記憶にとって重要な働きをしているのはいいとして…だけ、ってことはないでしょ?と思われた方もいるでしょう。
しかし、本質的にはそれだけだというのが教授の仮説です。

…では、その私たちが感じとっている<私>という存在は、一体何だというのでしょう?

………それは、「錯覚」らしいのです。

(つづく)

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