2週間のご無沙汰でした。今回からいよいよ、新章のスタートです。
みなさんは『銀河ヒッチハイクガイド』という映画をご存知ですか?
コメディ映画の皮をかぶった非常に哲学的(と私は見た)映画なのですが、、、
その映画の中で、<地球は地球外生命体がある問題を解くために作った、巨大なコンピュータである>というアイディアがでてきます。
そしてそのコンピュータが解くべき問題とは「生命の、宇宙の、その他もろもろについての答え」というものなのですが・・・(笑)
果たして、その答えは出たのでしょうか?
気になる人は是非、見てみてください。(^^)
さて、その映画を見てからしばらく、私は何を見ても、<<計算中>>というテロップが視野の片隅に見えるようになってしまいました。
なぜなら、もしかしたら映画で語られていたように、地球は誰かが作ったコンピュータで、私たち人間も、動物たちも、風も、大地も、雲も、この地球上のあらゆるものが、ある計算の一部なのかもしれない・・・と、結構真剣に考えてしまったからです(汗)
もっとも、そういう可能性はないわけではないと感じた私ではありましたが、眺める景色、人ごみ、その他もろもろの上に脳内で<<計算中>>のテロップを重ねて悦に入る以上のことは何もできず、そのうちそうした感覚も薄れていってしまいましたのですが。。
しかし、科学の最先端で量子情報理論を研究するセス・ロイドの本を読んで驚きました。
彼にこの話をしたら、きっとこう答えると思います。
「その通り!地球はコンピュータさ。ただし正確には、地球はコンピュータの"一部"で、実際にはこの宇宙全体がコンピュータなのさ。」
セス・ロイドは、マサチューセッツ工科大学の教授であり、量子力学を利用した計算機、「量子コンピュータ」のパイオニアです。
そして、彼は著書「宇宙をプラグラムする宇宙」の中でこう言っています。
『宇宙は量子力学の法則に支配されているので、宇宙は本質的に量子力学的なやり方で計算していて、そのビットは量子ビットである。結果的に、宇宙の歴史は、今も続けられている巨大な量子計算ということになる。宇宙は量子コンピュータなのだ。』~セス・ロイド
(つづく)
参考文献
宇宙をプログラムする宇宙
セス・ロイド著
早川書房
ご意見、ご希望、ご質問は mailto:thinking-science@live.jp まで
0 件のコメント:
コメントを投稿